C言語講座

第2回

変数

プログラムにおいて何かを記憶しておかなければならないという状況は多々あります。 コンピュータではメモリに記憶しますが、プログラムでは記憶することを宣言しなければなりません。 ここで宣言されたメモリ上の記憶領域を変数といいます。

つまり何かを記憶したいと思ったら、変数を宣言する必要があるということです。 [#v886c3cb]

変数の宣言

ではC言語において変数の宣言方法です。

型 変数名;

まずはこれだけ覚えておきましょう。

変数に記憶できるものは結局のところ0と1のビット列でしかありません。 そこでコンピュータは0と1の組み合わせで様々なものを表します。 ところで次を見てください。

11100111101101000010111110111000

このビット列は整数とすると-407621720 実数とすると1.1となり区別がつきません。 そこで変数に型をつけることでその変数が何であるかを指定します。

型の種類

型としては以下のものがあります。

型名 表せる範囲 用途
int -2147483648~2147483647 整数を表す
char -128~127 文字を表す。
double $\pm 1.7 * 10^{-308} ~ 1.7*10^{308} $ 浮遊動小数点を表す

ここで浮遊動小数点について補足しておきます。 コンピュータはすべてが有限なもので作られています。 そのため無限な実数を表すには無理があり、ある程度妥協したものが浮遊動小数点です。 あまりに大きな数や小さな数は表せません。

まだまだ無数にありますがそれは別の機会に。

初期化

これで変数を作ることができました。 しかし変数の中身は空っぽです。 もちろんあとから中身を詰めてもいいですが、宣言と同時に中身を決めることができます。

型 変数名 = 値;

こうすることで変数を宣言すると同時に中身を決めることができます。

int i = 5;

これでint型の変数iが5を記憶した状態で宣言されました。


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